北朝鮮が短距離ミサイル3発発射。THAADに反発した件解説

北朝鮮が2016年7月19日6時40分。
日本海に向けて短距離ミサイルを発射しました。

その件についてのニュースを分かりやすく解説します。

ニュースの内容

韓国合同参謀本部は同日、「北はきょう午前5時45分から6時40ごろにかけ、黄海北道・黄州一帯から東海上に向け弾道ミサイル3発を発射した」と発表した。飛行距離は500~600キロ前後で、同ミサイルは南部の釜山を含む韓国全地域をターゲットに打撃できるという。

 弾道ミサイルは短距離弾道ミサイルの「スカッドC」と推定される。北朝鮮がスカッド系列の短距離ミサイルを発射するのは3月以来。

 北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射は韓米軍当局が13日に米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を発表したことを受けた反発とみられる。

 韓国軍関係者は「北がTHAAD配備先の慶尚北道星州などを打撃するために使う可能性が最も高い兵器はスカッドミサイルだ。THAADが配備されれば、スカッドミサイルに対応した迎撃システムを構築することもあり得る」と話した。

 合同参謀本部関係者は「軍は関連状況を綿密に注視しながら、万全の態勢を維持している」と述べた。

まず。黄海北道・黄州ってどこ?ということですが、
ズバリここです。
黄州
結構韓国に近いところですね。
ここから、東海(つまりは日本海)にミサイルが落ちた、といったところでしょう。

スカッドCとはどんなミサイルか。

こんなミサイルです。

スカッドミサイル
引用:Wikipedia

スカッドミサイルは、元々ソ連が開発したミサイルで、それを各国が独自に改良しているものを総称してスカッドというようです。

スカッドにはこのような種類があります。scudtable
引用:Wikipedia

今回北朝鮮が発射したのはこのスカッドCというやつですね。
スカッドは発射するまでに準備が1時間ほどかかるそうですが、ミサイルを車に乗せて移動できるためリスクが低いんだそうですよ。

なぜ今回北朝鮮がこのスカッドミサイルを発射したかというと、ズバリ『THAAD』を韓国に配備するとアメリカが発表したためです。

THAADとは?

THAAD
引用:Wikipedia

相手がミサイルを発射した時に、そのミサイルを打ち落として無効化するための防衛のためのミサイルです。

北朝鮮が韓国に核攻撃をしても、THAADで核ミサイルを撃墜して、被害を予防出来ます。

従来、防衛ミサイルとしてはパトリオットミサイルが有名でしたが、パトリオットは小規模で射程の短いミサイルであるため、高速で突入する

中長距離弾道ミサイルへの対処が出来ませんでした。また、成功しても地上への被害が大きいのです。

そこで、成層圏でもミサイルを打ち落とせるTHAADが開発されました。THAADなら中長距離弾道ミサイルに対応でき、地上への被害も少ないのです。

まぁ、ようするに、防御力がTHAAD>パトリオットってイメージですね。
THAADが勇者の盾ならパトリオットは鉄の盾ってイメージでしょうか

パトリオットは日本の首都圏(入間、習志野、武山、霞ヶ浦)に4ヶ所、浜松と岐阜の2箇所、併せて6箇所に配備されています。

しかし、THAADは日本は配備されていません。これは、日本はパトリオットやTHAADよりさらに強力な防衛ミサイルSM3 (Standard Missile 3)を所持しているためです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。北朝鮮としては、敵の防御力が上がるわけですから、反発せずにはいられませんね。
アメリカと韓国が協力して北朝鮮を追い詰めていますね。

また、今回調査したことで、日本にも強力な防衛システムがあることが分かってよかったです。
しかしそれにしても北朝鮮、日本海にミサイル打ちまくって海を汚してくれますね・・・

まぁ、アメリカは北朝鮮を生かさず殺さずの方針なので、このまま戦争にならずグダグダと
続けていくのが、一番平和にすむ方法なのでしょうね。

 

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